大学生/若手社会人向け 大手企業の技術系総合職で働いてみてわかったこと⑥

 ⑥今就活中の大学生に戻れるとしたら何をすべきだったか

ここは主に大学院生向けの内容になります。

 

これまで書いてきたように、私はメーカー技術系総合職についてあまり良いイメージを持っていません。

1. 給与が安い

2. 事務系総合職より、就職までの道のりが険しい(大学院が時間的にロス)

3. 自分が作りたいものを作れるわけではない

といった理由からです。

特に、同じ理系ルートの比較として、医者や商社との給与の差には驚かされます。

どんな人でも、しんどくて自分の思い通りに進まない仕事なら、せめて報酬のもらえる仕事がいいなと思うようになってきます。本当に作りたいものがあるなら、自分でクラウドファンディングなり起業なりしてしまった方が絶対早いです。

そんな風に今の大学院生に社会人になってから思ってほしくないので、下記の事を自分に確認してみることを強くお勧めしたいと思います。

・自分にとって大事なことは本当に技術開発か?

・ゆったり田舎で過ごしていく人生でいいか?

・もし倒産するとき会社と共倒れになってもいいか?

・勉強や研究を頑張ってきたのに、社長の言いなりの人生でいいか?

・本当にメーカー技術総合職以外に選択肢はないか?

こういった視点があれば、自分も大学院のとき、もう少し違った選択をできたのではないかな、と思うのです。

 

上記の質問に対してすべてYesなのであれば、メーカーでいいと思います。

もしNoなのであれば、追加で下記のようなことをぜひ検討してみてください。

・全くの異業種は視野に入れなくていいのか?コンサル・投資銀行・商社は視野に入れるべきではないか?

これらの業界は、比較的大学院卒(理系)の採用があり、なおかつ給与水準も高めです。

転職をしたい場合にも、バックグラウンドとしてはかなり強いと思います。

やりたいことが社会人になってから分かってきたときに、資金や人脈もあり起業もしやすいでしょう。

私は社会人になってから知ったのですが、特にコンサル業界は院卒や博士卒で活躍している方も多く、考え方が研究や開発に似る部分があるので、ぜひ一度検討してみてほしいです。

(下記はコンサルに行く人ならほぼ誰でも知っているであろうバイブルですので、ご一読されることをお勧めします。)

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」 | 安宅和人 |本 | 通販 | Amazon

 

外資系メーカーは視野に入れるべきではないか?

働く場所にこだわりがない、しっかり稼ぎたいけどメーカー技術職は捨てがたいという人は、外資系メーカーをお勧めします。英語の勉強は必須になってきますが、英語を習得しておくだけで、年収が大幅に上がるのであれば検討の余地ありではないでしょうか。全然日本企業とベースサラリーが違います。

そして、今後衰退の一途をたどるであろう日本から、拠点を海外に移すという選択肢も当然出てくるでしょう。

 

 

 

実体験に基づきつつ、技術系総合職の若手の実際と、今後に向けてできそうなことや、今の大学院生への情報共有などをしてきました。

これらが少しでも、読んでいただいた方に参考になればと思います。

 

他にもこれについて知りたいなどあれば、ぜひコメント等お願いします。

が、大体の事はOpenworkやOpenmoneyでわかります。

ぜひ一度時間があるときに見てみることをお勧めします。

いくつかの企業について、Openworkの情報を比較してみたページもありますので、適宜参考にしてください。

esekyotogin.hatenablog.com